ポッドキャスト配信ツールおすすめ5選とメディアホストの選び方

2024.04.03

収録と編集が終わったら、いよいよ世の中の人にお披露目、配信です。ポッドキャストを配信すると言っても、初心者だと「実際にどうやって配信するのかわからない」と言う人も多いのではないでしょうか。今回は便利なツールをはじめ、配信について解説します。

この記事のトピックサマリー

ポッドキャストの配信には、まずメディアホストを選ぶことが必要です
選んだプラットフォームにオーディオファイルをアップロードしてから、 Apple PodcastやSpotifyなどで公開できるよう登録し、配信の流れになります
メディアホストで番組Webページも作成されるので、目的に合わせて活用しましょう
配信データの分析をしたいという方には、メディアホストが提供する以外のサービスもあります

ポッドキャスト配信に使うメディアホスト選びと音源・情報アップロード

ポッドキャストの配信と言っても、ポッドキャストを聴くことのできるアプリとしてよく知られている Apple PodcastsやSpotify、Google Podcastsなどに、音声を直接アップロードすると言う訳ではありません。

ポッドキャストを配信のためには、メディアホストと呼ばれるホスティングプラットフォームににオーディオファイルをアップロードする必要があります。

そして、番組更新情報を公開する「RSSフィード」を作成したのち、リスナーが番組を視聴する、 Apple PodcastsやSpotify、Google Podcasts へとパブリッシュ・公開するという流れになります。

メディアホストで配信する理由

メディアホストを通じて配信すれば、音源のほか、番組名や番組紹介文、エピソードサマリー、サムネイルなども一緒にアップロードできるというメリットがあります。

また、ファイルが重くなる心配もないので、より多くの人にダウンロードして聴いてもらうことができます。ホームページなど別のプラットフォームを持っている場合でも、メディアホストを賢く使うことでページが重くならずにコンテンツを追加することができます。

収録や編集ツールと同様に、メディアホストにもいくつか種類があるので、まずは使いたいものを選びましょう。有料無料がありますが、配信データの取得や、番組web ページを制作できる機能など、エピソード配信以外の機能が充実しているサービスもあります。

ポッドキャストが配信できるメディアホスト5選

Anchor.fm

世界最大のストリーミングサービスSpotify の運営するメディアホスト。無料で使えますが、番組サムネイルに、Spotify やAnchor のロゴが表示されてしまうことがあるので、ビジネスユースにおいては注意が必要です。

OmnyStudio

月額29ドルから利用できるサービスで、編集からホスティング、配信までが一気にできるためとても便利。企業利用におすすめです。

Buzzsprout

海外で人気のBuzzsproutはシンプルで使いやすく、初心者にもおすすめです。配信時間によりプランは異なりますが、基本的に月2時間分の配信は無料、月額でも12ドル〜と安いのも利用しやすいポイントです。

Captivate

年間契約が必要ですが、月額17ドル〜から使えるCaptivateは、リスナー分析やマーケティングなどオーディエンスを増やすためのフィーチャー、ワードプレスとリンクできるなど便利な機能が多いため、初心者からプロ、プロになりたい方まで幅広い層に人気です。

libsyn

ストレージ別のプラン（50MBで月5ドル〜3000MBで150ドルまで）が豊富なので、自分の番組の長さやレベルに応じて使い分けられる優れもの。オプションで番組のマネタイズサービスも受けられるのがうれしいポイントです。

その他限定会員向けに配信できるメディアホスト Transistor（月額19ドル〜）、Castos（月額19ドル〜）などもあります。

番組RSSを「ディレクトリ」に登録する

自分が使用したいメディアホストを決めたら、Apple PodcastsやSpotify、Google Podcastsなど各ディレクトリ・再生プラットフォームに１度だけ登録する作業を行いましょう。

登録すれば配信が定期的に自動更新され、エピソードサマリーなども各ディレクトリに表示されます。

Anchor.fm を始め、メディアホストからディレクトリへの登録を自動で実施してくれるサービスがあります。どんなディレクトリ・再生プラットフォームがあるのかは、以下の記事をご覧ください。

メディアホスト提供の番組Webページの活用

より自由度の高いコンテンツ表示には、既存Webサイトとの併用も

メディアホストの提供するWebページは便利でリーズナブルですが、中の文章はメディアホスト内に登録されたディスクリプションが中心です。

しかし、そのディスクリプションはポッドキャスト上に反映される紹介文と同じもの。Webページに合わせて文章を書いてしまうと、ポッドキャストの紹介文が必要以上に長くなってしまう危険性があります。また、写真や動画を埋め込むことができないのも物足りなく感じるユーザーも多いでしょう。

もっと充実させたい！と考える方には、他のWebサイトとの併用がおすすめです。

個人や会社、ブランドサイトなどをすでに持っている場合は、既存のサイト内にポッドキャストのカテゴリを作り、メディアホストや再生プラットフォームからコピーしたエピソードの再生プレーヤー（HTML iflame ソースコード）を貼るのがおすすめです。

動画や写真・画像や、他ページへ遷移する導線が整理されたリンクなどを利用すれば、ページの表現力が格段に上がった内容で、ポッドキャストを紹介することができます。プレーヤーを埋め込まずとも、既存サイトでの番組紹介を充実させて、メディアホストで作成した番組ページにリンクさせるのも、一つのオプションです。

配信データの分析に使えるツール

再生数やリスナーの数を増やしたい場合は、配信後にメディアホストの分析機能を積極的に使うのがおすすめです。分析することでエピソードごとの人気度、コンテンツ改善などに活かせるほか、マーケティングやマネタイジングにも役立ちます。

配信後、番組の再生回数やダウンロード数を分析できるツールを使用したい場合、以下のようなサービスも利用することが可能です。

Podtrac

Podtracは世界中の配信者やポッドキャスト番組に使われている人気の分析ツールです。ランキング、再生回数やダウンロード数、再生地域などを分析することが可能で、IPアドレスだけでなく、ユニーク・オーディエンス（一定期間内に特定のWebサイトを訪れた人の数）などのRawデータも拾うため、正確なメソッドを使ったデータが見れるのが特徴。サービス内容が充実しているのに無料で使えるのがうれしい点です。

Chartable

ポッドキャストを始めた創設者が、業界に十分な分析ツールがないことをきっかけにはじまったサービス。広告効果をはかるなど、特にマーケティング利用に便利な配信者向けの分析ツールです。ポッドキャストを次世代のメディアとして捉えている世界中全ての企業・個人配信者がオーディエンスを増やすために使えるプラットフォームで、番組の順位の推移も見れます。無料でも使えますが、もっと充実したサービスを利用したい場合は月20ドルから利用できます。