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ポッドキャストの台本の作り方。コンセプトに合わせた番組構成・スクリプト・ガイドライン

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世の中に配信されているポッドキャスト番組は無数にありますが、各番組の構成(スタイル)は様々。番組の構成によって台本の作り方も変わってきます。今回は、初めて番組を作る上で知っておきたい番組構成についてとその選び方、台本作りまで解説します。

この記事のトピックサマリー

  • 番組フォーマットは番組の目的・コンセプトをベースに選ぶ
  • 台本はいくつかの種類を組み合わせることで良いコンテンツになる

番組構成の種類

ポッドキャストの一般的な番組構成は大きく分けて3つあります。

ソロ・ホスト

ソロ・ホストとは、その名の通り番組のホストが一人で語るスタイルのものです。海外では「monologue(モノログ)」と言われています。

一人で収録できるのでスケジュールが組みやすく編集もしやすい点、番組のマネタイズの際にトラブルが少ない点がメリットです。

しかし、一人語りというスタイルに気恥ずかしさを感じる人も多いため、初心者にはややハードルが高めです。

COホスト

COホストとは、2人(もしくは2人以上)で語り合うスタイルです。

初心者にとっては一人でやるよりも心強いですし、アイデアや話にも広がりが出ます。加えて、単純に考えて人脈が2倍になるため、オーディエンスを増やしたい時やゲストを招きたい時に便利です。

また、リスナーにレクチャーするという内容の番組を配信したい場合、二人のうち一人をトピックに詳しくない立場として話を展開することで、リスナーにとってより内容を分かりやすくすることができます。

これで成功した例がラジレキで、歴史 × ビジネス × 雑談ネタを組み合わせた構成が歴史に親しみやすいと人気です。 相性の良いパートナーと行えば、内容が濃く聴いていて楽しいコンテンツ作りに繋がるのがCOホストです。

一方で、片方が辞めてしまうと番組が続けられなくなってしまうというリスクや、スケジュールの管理や編集がやや複雑になる点には注意しましょう。

余計なトラブルを避けるためにも決定権は誰に委ねるのか、マネタイズの際のシェア率などについても事前に話し合っておくことが大切です。

インタビュー形式

ホストがゲストを番組に呼んで興味のある業界やトピックについてインタビューをする形式です。「憧れの人」「会いたかった人」にインタビューできるのは嬉しいことですし、有名人のネーミングバリューは新規リスナーを増やすきっかけになります。

うまくいけばその人の持つコミュニティに知ってもらえ、さらにオーディエンスが増えることも。いわば「他人の力を借りる」形ですが、人脈作りに役立つなど分かりやすいメリットが多いスタイルです。

しかし、インタビューにはそれなりの練習が必要です。話をうまく引き出すスキルを持っていなければ、この形式で番組を作って行くのは難しいでしょう。

また、ゲストに時間を割いてもらっている以上、簡単に取り直しなどはできません。テクニカル・イシューが発生してデータが飛んでしまうと深刻なトラブルになることもあり得ます。

他にも常にゲスト候補を探さなくてはいけなかったり、収録スケジュールを常にゲストに合わせなくてはいけないなど、細かなストレスが部分も多い点に注意しましょう。

番外編

インタビュー形式の応用編として、「ラウンドテーブル(円卓)」形式があります。

レギュラーホスト1人とゲスト数名で1つのトピックについて語り合う形式で、海外の番組 The Game Design Roundtableがそのスタイルを採用しています。

他にも、ナレーターが現場での様子を語りながら進むドキュメンタリー形式や、ドキュメンタリーのような教育要素がありながらもドラマのように音楽やエンターテインメント性も持った「ドキュメンタリー・ドラマ」形式など、一風変わった番組構成も存在します。

ドラマ、ワイドショーなど映像メディアのようなジャンルもあり、海外では人気を博しています。

「やりたいこと」から番組構成を考える

番組構成を考えるときに一番大切なポイントは、伝えたい内容(目的)とターゲット層に合っているかという点です。

もちろん、上記で紹介したような一般的な構成での番組作りはやりやすいですし、オーディエンスの期待値が安定するためリスナーが定着しやすいというメリットがあります。

しかし、そこにこだわりすぎる必要はありません。番組に合わせて自由にフォーマットを選択しましょう。

例えば、番組の目的が「学び」であれば、インタビュー形式にして知見を増やすスタイルが良いでしょうし、趣味に関しての番組ならCOホストと熱い思いを語り合うスタイルが向いています。

いずれにせよ、番組の目的・ターゲットの具体的な整理は構成を考える上でとても重要です。

番組スタイルに合わせた台本の作り方

番組のスタイルが決まったら、次は台本作りです。台本の種類は大きく分けて3つあります。

フルスクリプト

一言一句台本を作るもの で、ニュース番組などに採用されています。

内容を作り込めるので安心感はありますが、毎回フルで作るのはかなり労力がかかる上、素人が台本を読み上げると棒読みになってしまいがちというデメリットがあります。

リスナーに「読み上げている感」が伝わってしまい、つまらなく思われてしまわないよう、注意しましょう。

エピソード・ガイドライン

大まかにエピソードの構成や流れだけを決めておき、あとはフリートークで進めるもので、COホストスタイルの番組に多く使われています。

リラックスしたカジュアルでリアルな会話になるので、ポッドキャストの良さである「インティマシー(人間らしさ、情緒感)」が伝わりやすいというメリットがあります。

話すことに抵抗のない方におすすめの方法です。

簡易メモスタイル

エピソード内で伝えたいことや押さえておきたいポイントを箇条書きメモにしておき、あとはフリースタイルで話す方法です。

自由度が高い方法のため、トーク力が試されるものの、より柔軟な進行が可能です。

素敵な番組作りのコツ

イントロ(最初の5分)は自己紹介する時の第一印象と同様、新規リスナーにそのまま聴き続けてもらえるかを決める重要部分なので、しっかりと作り込むことが大切ですが、残りの部分については上記3つのスタイルを組み合わせることがおすすめです。

イントロ、クロージングの部分はフルスクリプト、ゲストインタビューの場合は聞きたいことを簡易メモにしてあとは流れに任せる、エピソードの場合はエピソード・ガイドラインスタイルを使用するなど、トピックに合わせて自由に組み合わせることで、聴きやすく人間らしさも伝わる素敵な番組に仕上がります。

PROPO.FMがお手伝いできること

初めて音声コンテンツを作るので、どのフォーマットが合っているのか、また台本についても分からないことが多いので相談したいという方におすすめなのが、プロに頼ること。

PROPO.FMでは、目的とターゲットの具体的な整理から番組構成と台本作りをサポートしています。素敵な番組を作りたい!という方、詳しくはこちらからお問い合わせください。

思いを伝えるための番組構成と台本作り

コンテンツを具体的に落とし込む時、番組構成はとても重要です。

何が向いているのか、どういうスタイルなら最後まで聴いてもらえるのかは、その番組の目的・ターゲットリスナーによって変わります。しっかり分析して選ぶことが大切です。

また、台本は3つのスタイルを組み合わせることによって、聴いていて心地の良い緩急がつきます。トピックに合わせて自由に組み合わせましょう。

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