podcasting ポッドキャストの始め方

ポッドキャストエピソードに「ちょうどいい」長さと配信頻度とは?

2024.04.02

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ポッドキャストを始めるにあたって、各エピソードについてどれくらいの長さが良いのか、また配信頻度はどのくらいが良いのでしょうか。

今回はエピソードの長さ、配信頻度それぞれについて解説します。

この記事のトピックサマリー

エピソードの長さに関するポイント

  • 尺に合わせたコンテンツではなく、コンテンツに合わせた尺に
  • 毎回同じくらいの尺におさめるためには事前のプランニングが大切
  • コンテンツの濃さを大切に!

配信頻度に関するポイント

  • 基本的には定期配信が好ましい
  • 量より質!(良質なエピソードを時々配信 > 質の悪いエピソードを頻繁に配信)
  • シーズン配信など別の配信方法もある

「伝えたいこと」から考えるエピソードの長さ

そもそも「一般的」な長さとは

一般的に、内容も十分に入れられ、かつリスナーも飽きない「ちょうどいい」長さは20分〜45分ほどとされています。

しかし、この数字はあくまで基準。番組の内容やコンセプト、構成によって「ちょうどいい」長さは変わってきます。

実際、ポッドキャスト界には、15分以下の短いエピソードや1時間以上の長いエピソード、さらには4〜6時間(!)の長編番組も存在しています。番組の長さに関しても自由度が高いのがポッドキャストの音声コンテンツなのです。

伝えたいこと+どんな人に聴いてほしいか=エピソードの長さ

番組の長さを決める時は、一般的な基準よりも

  • 番組のコンセプトやメッセージに合っているか
  • 番組のターゲットに合っているか

という二つのポイントに重きを置いて決定しましょう。

そのためには、どれくらいの長さであれば内容の濃さが損なわれないのかを見極めることが重要です。

10分で伝えられるコンテンツを30分で伝えようとすると内容が薄くなります。逆に、50分の中身のしっかりしたコンテンツがある時に20分では内容が駆け足になります。

だらだらと長いとリスナーは「長すぎる」と感じますし、良いコンテンツをカットすると「物足りない」と不満に思います。コンテンツの内容に合わせた尺の長さにすることを心がけましょう。

万が一、インタビューなど中身がとても濃い2時間の尺があるケースなどは、無理にカットせずに、2回に分けて配信する、または途中でカットして残りは会員限定コンテンツなどにするなど、工夫が必要です。

また、尺の長さはターゲットに合っていることも大切です。

例えば、番組のターゲットに「忙しい人」を想定しているのであれば、スキマ時間で聴ける長さはどれくらいなのか考えましょう。

後々オーディエンス調査などをして、エピソードの長さに対してリスナーがどう感じているか知る方法もあるので、それらを参考にしてどんどん更新していくのもおすすめです。

毎回同じ長さのエピソードを配信すべきか

毎エピソードきっちり同じ長さにする必要はないですが、ある程度長さに一貫性がある方がよいでしょう。

毎回同じような長さであれば、リスナーもだいたいどれくらいの時間を使えばよいかが頭に入っているので、「この番組はいつもこのくらいの長さだから〇〇の時に聴こう」となり、結果として常連リスナーも増やしやすくなります。

ただし、無理に尺を揃えるために良いコンテンツをカットしたり、だらだらしてしまうのは避けましょう。あくまでコンテンツ内容の充実を優先させることが大切です。

まとめニュース・デイリーニュース系なら10分以内

最近ポッドキャストでは、スマートスピーカーの普及に後押しされ、短時間で情報収集ができるニュース系番組の人気が上がっています。

日々のニュースや短時間でのまとめニュースの配信を考えている場合は、10分以下のエピソードを毎日配信するスタイルがちょうど良いです。

しかし、時間が短いからといって内容が薄くなってしまっては意味がありません。時間が短い分、内容の濃さが損なわれないよう注意しましょう。

エピソード配信頻度の考え方

配信頻度 vs. クオリティ

理想として、毎週1エピソードずつ更新できればリスナーのスケジュールやルーティーンに入り込みやすいと言われていますが、定期的に配信できれば頻度について具体的な決まりはありません。

もちろん、コンスタントにコンテンツを増やすことができればリスナーが増える可能性が高まりますが、エピソード数をむやみに増やしたからといって自動的にリスナーやダウンロード数が増える訳ではありません。

あくまで重視したいのはクオリティ。配信頻度が高くても内容が薄ければ逆に離脱の原因になってしまいます。

収録や編集が追いつかず番組のクオリティを保てないのであれば、更新頻度をぐっと落として、1ヶ月にひとつ高品質のエピソードを配信する方が良いです。

シーズン配信という選択肢

毎週・毎月の配信に間に合うようにコンテンツを作るのは大変だと感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、中にはいくつかのテーマをまとめて収録し、「シーズン分け」して配信している番組もあります。

シーズン配信は、リスナーの耳疲れを防ぎ、常に新鮮な気持ちで聴いてもらえるというメリットがあります。

1シーズンにつき6〜12エピソードくらいで展開するのがおすすめです。同じトピックでも、シーズン1=初級編、シーズン2=中級編、シーズン3=上級編、というように、シーズンごとにレベルアップしていくスタイルも良いでしょう。

一方で、シーズンとシーズンの間が空きすぎてしまうとリスナーの関心を失ってしまうリスクもあります。いつ次のシーズンが出るのかお知らせする、また配信が近くなったら短いティザー・エピソードを配信するなど、リスナーから忘れられないための工夫が必要です。

PROPO.FMがお手伝いできること

いざ番組を作ろうと思っても、エピソード・配信頻度について不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

番組の配信頻度やエピソードの時間をなかなか決められない背景には、リスナーターゲットの整理、伝えていきたい内容の優先順位・考え方の整理に要因があります。

PROPO.FMではコンセプト決めとそれに基づいた番組の構成作りまでプロがサポートいたします。詳しくはこちらからお問い合わせください。

リスナーにとって「ちょうどいい」番組

エピソードの長さや更新頻度を考えた時、「どの長さなら飽きられないのか」「どれくらいの更新頻度ならうるさがられないのか」と考える配信者は多いです。

しかし、実はリスナーは「長いから飽きる」のではなく「コンテンツ内容と長さが合っていない」時に聴きづらさを感じて離脱してしまうのです。

リスナーにとって聴いていて心地よい、飽きない番組を作るために、自分のコンテンツ内容の濃さと、品質のクオリティに着目しましょう。

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曽志崎 寛人
PROPO.FM Producer
曽志崎寛人
歴史ポッドキャスト「ラジレキ〜ラジオ歴史小話」 ナビゲーター