podcasting 「聴く」を楽しむ深堀りコラム

今の瞬間に溶け込む音楽体験を。SpotifyのAIが提案する「新しい日常」の楽しみ方

2026.02.18

smnl-spotify-ai-music-discovery-2026 日々の生活の中で、自分の今の気分にぴったり合う音楽をすぐに見つけられず、結局いつもと同じプレイリストを再生してしまった経験はありませんか。音楽ストリーミングの世界では、アルゴリズムが自動で曲を勧めてくれる時代から、さらに一歩進んだ新しいフェーズへと突入しています。

Spotifyは2026年1月28日、ユーザーのその瞬間の意図をリアルタイムで解釈し、最適な音楽体験を動的に生成する3つの新しい音楽発見方法を発表しました(出典: Spotify Newsroom – 3 Easy Ways to Discover Music That Fits Your Moment on Spotify)。これまでの受動的な視聴スタイルを劇的に変えるこのアップデートは、AIを単なる選曲ツールではなく、頼れるパートナーへと進化させるものです。

本記事では、2026年の最新機能を活用して、日常の音楽体験をより豊かに、そして効率的に変えるための具体的な活用術を解説します。

1. 音楽は探すから対話する時代へ

1-1. 2026年Spotify大型アップデートの全体像

2026年初頭、音楽ストリーミング業界は大きな転換点を迎えました。Spotifyが導入したエージェンティックAI(自律型AI)により、アプリは単に楽曲を配信する場から、ユーザーの曖昧なリクエストを理解して自律的に動くインテリジェントな存在へと変化しています。今回のアップデートの核となるのは、ユーザーが自分の意志で音楽体験をコントロールできる3つの新機能です。

1-2. 受動的なレコメンドから協調的キュレーションへの転換

これまでのレコメンデーションは、過去の再生履歴に基づいてAIが一方的に曲を提示する受動的なものでした。しかし、最新のSpotifyでは、ユーザーが自然な話し言葉で意図を伝え、AIと共にプレイリストを作り上げる協調的キュレーション(共同編集)が可能になりました。これにより、アルゴリズムが提案する音楽の意外性と、ユーザーが求める納得感が高度に両立されています。

2. 理想の瞬間を形にする3つの最新ツール活用術

2-1. AI DJへのダイレクト・リクエスト:声やテキストで今を伝える

プレミアムユーザー向けに新しく設置されたDJボタンは、ホーム画面から瞬時に起動可能です。最大の特徴は、AI DJに対して直接リクエストを送れる点にあります。例えば、仕事に集中したいから歌詞のないテンポの良い曲をかけて、あるいは2025年によく聴いた曲に似た雰囲気で、といった具体的な要望を、テキストや音声で伝えることができます。AIは単に曲を流すだけでなく、その場の雰囲気や気分の細かな変化を理解して、即座にセットリストを組み替えてくれます。

2-2. プロンプトによるプレイリスト生成:言葉が紡ぐ自分だけの選曲

現在一部地域で先行導入されているプロンプトによるプレイリスト生成は、短い文章を入力するだけで、瞬時にテーマに沿ったプレイリストを作成する機能です。日曜日の朝、コーヒーを飲みながら聴きたい穏やかな曲、といった指示を出すと、Spotifyの膨大なデータと編集チームの知見を組み合わせた最適な選曲が行われます。加えて、もう少し知られていない曲を増やして、といった追加の指示で内容を微調整できるため、まさに自分専用の音楽コンシェルジュを持っているような体験が得られます。

2-3. Discover Weeklyのジャンル制御:アルゴリズムを自分の手で微調整する

毎週月曜日に更新されるDiscover Weeklyも進化しました。新機能のジャンル・コントロールを使えば、提案される30曲の構成を自分の好みのジャンル(最大5つまで)に絞り込むことができます。これによって、今はロックの気分ではないけれど、新しいジャズを開拓したい、といった細かなニーズを反映させることが可能になり、アルゴリズムの予測と自分の好みのズレを自分自身で修正できるようになりました。

3. 日本で体験できるパーソナライズ機能の現在地

3-1. daylist(デイリスト)で刻一刻と変わる気分をキャッチする

日本国内でもすでに展開されているdaylist(デイリスト)は、1日の時間帯や過去のリスニング習慣に合わせて数時間おきに更新されるプレイリストです。朝の通勤時、午後の集中時間、夜のリラックスタイムなど、生活のリズムに合わせてタイトルや選曲が変化します。これは、AIがユーザーの生活文脈を理解しようとするパーソナライズ機能の先駆けといえます。

3-2. 今後の日本語対応と期待される新体験

2026年2月現在、AI DJの音声リクエストやプロンプトによる生成機能は英語圏を中心に展開されています。一方で、日本市場でもフリープランの自由度向上などローカライズが進んでおり、今後これらのテキストベースのAI機能が日本語に対応することが強く期待されています。日本語特有のニュアンスをAIが理解するようになれば、私たちの音楽生活はより直感的で、ストレスのないものへと変わっていくでしょう。

4. まとめ

2026年のSpotifyアップデートは、AIが私たちの主導権を奪うのではなく、むしろ私たちが音楽をより自在に操るための力を与えてくれるものです。AI DJとの対話や、言葉によるプレイリスト作成、そしてアルゴリズムの微調整。これらのツールを使いこなすことで、日常のあらゆる瞬間が、あなただけの特別なサウンドトラックで彩られるようになります。

まずは今日、Spotifyを開いて、今の気分をAIに伝えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。新しい音楽との出会いが、すぐそこに待っています。

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曽志崎 寛人
PROPO.FM Producer
曽志崎寛人
歴史ポッドキャスト「ラジレキ〜ラジオ歴史小話」 ナビゲーター